不景気だというけれど…

 

不景気じゃない?

私は、バブリーな時に仕事をせずに遊んでいたので

今が不景気っていう感覚がなく

むしろ、いろいろ安くなってよかったなって思うんだけど。

でも、お給料が減ったと思うじゃない?

前ならこんだけ働いたら、もっとお給料があったのに…

損した気分。

なのに、もっと儲けろと言うから、ストレスでやってられない。

その時目に入ったのが、販売促進用のサランラップ

あるいは、会社の備品のボールペン。

そう云えば、うちの、切れてたよなぁ。

1個ぐらいもらって帰るか。

そうだよな、こんだけ働いているから

それぐらい、悪くないよな。

そうだ、メモ帖ももらっておくか。

あ、ついでに実家の分も。

そんなことを考える人が何人もいたとする。

会社では、足りないからと発注する。

 

同僚と会社の愚痴で呑んだ後のお会計。

『あ、そんなに呑んだのか?お金足りないや』

『あ、いいよ。会社の経費で落としておこうぜ』

『いいのかよ?』

『こんだけこき使われているんだから、払ってもらわないと、やってられないよ』

『それもそうだな』

っていう人が、会社に何人もいたとする。

『これを経費で落すんですか?』

経理の女は考えた。

『これは落せません』ときっぱり言うか…

でも、思い出したのは、お局様と言われる先輩OL。

彼女は融通が効かない、可愛げがない。

多少美人でも、仕事ができるのを鼻にかけてるのか

嫌な女だよな。あの性格じゃ

きっと彼氏もいないに違いない。

と言われた先輩。

もう1人先輩はいた。

あの娘は良かったよね。顔はともかく愛嬌があった。

いや、なかなか可愛かった。

俺は、あの娘の時を選んで、請求書を持っていったよ。

 『今度だけですよ』とかいいながら、いつでもニコッと通してくれた。

良かったよなぁ、彼女は。

社内結婚してやめちゃったけれど、彼女にはいて欲しかったよね。

『まぁ、いいか。私のお金じゃないし』

と、ハンコを押したとする。

 

そんなこんなで、何故だか会社のお金が消えていく。

だからといって、お客さんが増えたとか、評判が良くなったってことはない。

でも、どこかに消えて行くので、会社は儲からない。

会社は儲からないから、給料は上がらない。

場合によっては減って行く。

儲けろとこき使われる。

そして、また備品が減って行く、

経費がかさむ、

儲からない、

給料は減る。

 

わからないのは

そんなことを繰り返しておいて

おまえら、この不景気を何とかしろ!ということ。

誰が、良くしてくれると言うんだろう。

 

自分が悪いのに

周りに責任を押しつけてたら

そんなもん、良くなんかなるものか!

 

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