変化する動き

 

カンディンスキ−の絵で変化する動きというタイトルの作品がって

私はこの絵が好きなんだけど

彼の絵を見ていて

これがなんだか理解できるかどうかってなると

全然わからない。

それでも、とにかく、私の思惑はどうでも良いことで、

その絵は変化する動きなのだ。

 

変化っていうのは変わる事だと思うかもしれないけど

そうなんだろうか?

例えば机の上に、なにか置いておくじゃない。本とか。

置いてある本というのは、自分から自発的に動かない。

本は変化しようとしているわけじゃない。

でも、日が当れば焼けて黄ばむし、そうじゃなくても、埃がたまる。

本は変化する。

変わらないでいる為には、

埃を払うとか、日差しを遮るとか

同じだけの反対のエネルギーがかかってるって事。

体重が変わらないとしても

カロリーが消費されれば、体重が減るわけで

お腹が空いて食事をすれば、体重は加算される。

でも、それは、減った体重と増えた体重のバランスが同じだけで

変化した結果がたまたま同じだったってこと。

もし、変わろうとしたけど、変わらないとすれば

それは、たまたま同じバランスで力が働いて

結果が出ていないというだけで

既に変化しているってこと。

世の中変化しているんだから

なにもしなくても、変わっていくのに

その中でもし、変化したいと思うなら

方法と結果の関係はどうであれ、

それはものすごく変化しているってこと。

マッハ15で変化しても

自分が見ている物も同じスピードで見ていたら

変化なんて感じないかもしれないけど

そんなようなもの。

でも、そのバランスが何かで崩れたら、

また違う結果になるぐらい、微妙な物。

 

時代は、良くも悪くも変化しながら進んで行くから

今や未来に私達が存在するとするならば、

それだけで、変化しながら生きて行きなさいって事。

変化しないで生きていくことは、単純に不可能なこと。

それでも、この国のえらいおじさんたちが

変化させないと、時間を止めようとするならば、

そりゃ、何億年以上も流れているものに対して、無駄な抵抗っていうもの。

 

変化する動きっていうのは

本当に絵にしたら

カンディンスキーが一番、写実的なのかもしれない。

 

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