方程式を知っていますか

 

普通の計算は

1だの2だのと数字が特定されていて

それを足したりひいたりかけたり割ったりすると

答えが出るっていうものです。

この1だの2だのが

にんじんだのじゃが芋だの肉だのになると

にんじん+じゃがいも+肉Xカレー粉=カレーになったり

にんじん+じゃがいも+肉Xホワイトクリーム=シチューになったりするわけですね。

結局、ここに存在する条件で、何ができる、この先どうなると予測するのが

普通の計算式です。

ところで、世の中には、方程式というのがあります。

これはすごいです。

x+y=3とか

x=2y+3とか

いきなり素性があきらかでない物が組み合わさって

とにかくこういうものだ!という式が存在するんですなぁ。

この答えがハンバーグだとすると

x+yxz=ハンバーグ

つまり、この式の言わんところは

今、何が家にあるとか、足りないとかはどうでも良いから

とにかくハンバーグを食べさせろ!というわけです。

ハンバーグでなくても良いです。とにかく好きな物を答えに出来ます。

なければ、なんとかしなはれとも言ってます。

運がよければ冷蔵庫にケチャップと玉ねぎぐらいあるかもしれません。

そうしたらy=玉ねぎで

x+たまねぎxケチャップ=とにかくハンバーグです。

今の時代はこんなことないかも知れませんが、

既に店は閉店時間を迎えて、次の日は定休日。

しばらく肉が手に入らないとします。

そのときに、今すぐ、ハンバーグを作って食べたいと思ってはいけません。

というか 、ひき肉を用意していないかったのは、自分なのだから

x+たまねぎxケチャップ=明後日ぐらいにハンバーグになります。

良いですか?この話しはここが重要です。

もし、ひき肉がない、玉ねぎもない、ケチャップもない、

だからハンバーグを食べられない。私は不幸だと嘆いているとします。

まぁ、それで、お茶づけで良いかって思える人は別だとします。

どうしても、ハンバーグが食べたい人は、それで良いのですか?

他所の家ではジューシーなハンバーグを食べている。

もしかしたら、それ以外に食べる物がなくてかもしれなくても、とにかく食べている。

羨ましがっていても、自分の不幸を嘆いていても、

ハンバーグは食べられません。

でも、今日は肉が手に入らなくても、買物に出かける人

今、何ができるのだろうか、未来につながるだろうかということを

自分の人生に考えることができる人は、

いつかハンバーグを食べる事ができるでしょう。

そして、玉ねぎケチャップを用意してある人は

向こうからひき肉がやってくるチャンスが来た時に

それを捕まえる事ができるでしょう。

でも、暗闇に打ちひしがれただけの人、

その人は、例えひき肉が来たところで

『はぁ〜、たまねぎがない』と不幸を嘆くのです。

 

ものすごくポジティブな人間なら別ですが

大なり小なり

自分が原因なのか、他人に振り回されてるのか

自分を見失ったり、落ちこみの穴にはまったり

問題に囚われたり、希望が持てなくなったり

そんなネガティブな状況ってあるものでしょう。

問題を根本的に解決することだけが主旨ならば

多角的な見方と、自分の枠を超えた発想が必要だったり

自分が避けている物、

排除した物と向き合わなくては行けないこともあると思います。

その前に、問題を本当に解決できだけの力があるかも問題でしょう。

それに役に立つアイデアは、誰も持っていません。

ただ、もし、身動きもとれない状態、

悲しみに囚われている状態

また、問題を解決する力が不足していると感じて

今、なにもできない状態だとするならば

今や現状に囚われずに

少し遠い未来の自分に集中するべきです。

そして、そこにいる自分に対してできることからはじめる事です。

今、ここにあるのは、過去の途中経過が形になっているだけです。

それが栄光であれ、屈辱であれ

一秒後には過去になってしまう物です。

でも、今、動かしているものというのは違います。

これが、確実に未来を作っているのです。

そして、その未来によって

結果的に今や過去が良くも悪くも改めて評価されるのです。

だとすれば、今に肯定や価値を求める必要はありません。

 

それから、この式の素晴らしいことは、もっともっと自由なことです。

もし、次の日に気が変わったら、

ロールキャベツでも好きなものに答えを変えれば良いんです。

方程式は、想像力と希望が勝負です。

 

 

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