ケチって言うな!

 

知らない土地で道を聞くとき、知ってそうな人に聞くんだけど

わざわざ、怖そうな人を選んで聞かない。

頼みにくい事を頼むときは、人の良さそうな人を選ぶ。

荷物を運ぶのをお願いするのに、いかにも病人風の人に頼んだら

『弱者に運ばせるなんて信じられない』と悪者にされかねないので、周りの目を気にする。

んじゃぁ、体力のありそうな人に頼むかなと思う。

お金を借りるときも、お金のなさそうな人じゃなくって、お金もってそうな人。

直接言いにくいことがあるとき、

誰か代わりに言ってくれそうな人、間に入ってくれそうな人に頼んだり

そういえば前もそうだったから、今度も頼んじゃえと思ったり。

でも、それはあてにする側の勝手な見方によるもので

そうするとか、できるとか、できないとか、断るとかって

当てにされた方の自由なのに、

人間、期待したら、それに比例して断られたときにがっかりする。

っていうか、逆恨みまでされかねない。

それって変じゃない?

『お金持ってるのだから、少しぐらい良いじゃない!』

って言ったって、貸したくないやつには貸したくない。

『若いのに、年寄りに席を譲らぬか!』

その人は、具合が悪くて立っていられないかもしれない。

『1回ぐらい良いか』

と思ったことでも、それが習慣化するとも限らないし、

習慣化したら、当てにするほうは断られるかもとか、そんな気持ちが薄くなるから

どんどん、慣れっこになって、当たり前になって、気軽になっていくのに、

当てにされた方は、どんどん重くなっていくのだろう。

『いつも 感謝してる』

そんな言葉いらないから、頼るんじゃねえ!って思っているかもしれない。

しかも、そういうやつにそういうことを言うと『ケチ!』っていうんだよ。

私なら、それぐらい許すって。

でも、そういう人が、そうすることはまずないのも道理。

当たり前なんだよね、相手の大変さがわからないから、平気なんだし。

確かに、他人の助けが必要な事ってある。

だけど、自分でやれることや、やらなきゃいけないことっていうのは、

嫌だからとか、面倒だから、ちょっとぐらいならって他人に押し付けちゃいけない。

聞いてあげられることなら聞いてあげれば良いし、

負担にならないならやってやれば良い。

でも、駄目っていってわかんないやつとは、とりあえず距離を置いたほうが良い。

んでもって、逆ギレされたら割に合わない。

ケチっていうなら自分でやんな。

ついでに、事情がわからないなら、周りも勝手なことを言っちゃ駄目だと思う。

悪気がなかったり、良かれと思ったり、親切心だったとしても、

人には人の都合っていうものがあるんだから。

かわいそうとか、口で言うなら、思った人がやってあげれば良いこと。

 

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