あやちゃたまちゃん
ぱらだいす計画2

 

 

 

                                                  

 

 

ワットポー前 (提供 バンコクの写真)  

  

 

そんなこんなで 王宮に向かって歩いていると…

次の見学場所、王宮に向かって歩いているとにこやかな男の人が近づいてくる。
「日本人?」(英語)と聞いてくるので、そうだと答えるが、この男、何が言いたいのかは知らないが、ただニヤニヤくっついてくるだけ。
やっとのことで聞いてきたのは「これから何処に行くの?」だった。要するに勧誘。
「私たちの車が向うで待ってるのよ」というと、「ああ、そうなの」とニヤニヤしたまんま去っていった。
この辺りはバンコク一の観光スポットなので、こんな人たちが現れるとは聞いていたが、こんな感じなのね〜と、そのときは思っていた。

王宮は昼休み

ワットポーを出て王宮へ行くため外壁を歩いていると、警備員が話しかけてきた。

良く聞くと、王宮は14時まで休みだという。「へぇ〜」と私。

しかし、あやさんは突然怒り出し、警備員の言う事も聞かずにスタスタと歩き出した。
「あの男は怪しい。信用できない!」との由。

途中で遭った男も似たようなことを言っていたが、とにかく門まで行ってみることに。

(以上だんなちゃんの日記の抜粋)

イマイチ押しの弱いニヤニヤ男を振り切った私たちは、ワットポーと王宮の間の道に出た。
王宮の方角はわかるのだが、この暑い中、入り口で迷いたくないと、念のため地図で場所を確認していると、ベージュの制服のようなものを着たちっこいおっさんが現れた。

「何処に行くの?」という。
胸にはsecurity(セキュリティー)と書かれてるおっちゃんは、「私はここの警備をしているものだから、道を教えてあげる」と歩くバンコクの地図を取りあげ「この道はこの通り」とか説明しはじめる。
まぁ、なんにしてもこの道をまっすぐ行けばいいんだろうと思ってると、
「私は王宮の警備をしているのだが…」と自分の胸に輝くsecurityのバッジを差し、「身分証明書もある」と写真入のカードも提示。
「今はお昼なので、王宮は2時までお休み中なので、行っても閉まっているよ」という。

「ほら、この辺りの扉もそれだから閉まってるの」目の前の閉ざされた扉を指して彼は言った。

よく、そういう人に騙されないようにという記事を読んだけど、今までのパターンは王宮は休みっていうのが圧倒的に多くて、このパターンは読んだかなぁ?覚えがない。
胸にはsecurityとあるし、身分証明書も提示している。
確かに、尋常じゃない暑さなので、出来れば無駄に歩く事は避けたいが、 なんにしてもここでこうしていても仕方がない。 行ってみればわかることだろうと歩き出そうとすると、
「待って待って待って。あなたは日本人か?」と呼び止め、
「私は日本人大好き、ハジメマシテ ハジメマシテ(日本語)」と私やだんなちゃんに両手で握手してきた。 そして彼は言った。
「私日本人大好きだから教える。2時まで昼休み。だからそれまで、他の所を見に行った方が…」
げげげ。やっぱりそうか。
securityのバッジまでつけて手の込んだことを。 ちょっとばかり信用しそうになったよ。
「もういいわ。私たちは王宮に行く!」と歩き始めた。

でも、この制服&securityバッジ&証明書の効果はあるらしく、 だんなちゃんとたまちゃんは「2時まで閉まってると言ってたよね」とちょっと不思議顔。
後日わかったことなのだが、だんなちゃんは、王宮についた時点でこの人が騙そうとしたことは理解したらしいが、日本に帰ってきて説明を聞くまでホンモノの王宮警備員だと思っていたらしい。

王宮はかなり広く、入り口はこの反対側。内心、この暑さの中を歩かせて、本当に閉まっていたらヤバイなとは思ったが、
私の肩にはすでに西原理恵子の自画像が取り付いていたらしく、強気モードは止められない。
「この人信用できない。それに、例え閉まっていたとしてもいって見ればわかるから。ここにいても仕方がないじゃん?」と 先を急ぐ事にした。

そして数分後、他の入り口から数台の車が出てきたので、あれ?ここにも入り口があるの?とちょっと覗くと、今度は、車に頭を下げていた男がこちらにやってきて、「王宮に行くのか?今は…」と言い始めた。
「さっきも、あっちで、同じことを聞いた」と英語で言ったがおかまいなしといったところ。
とにかく行くと決めたのでずんずん進む。

同じことを何人にも言われると、本当にそうかもと思えるのだが、そういう判断より、あとの事を考えると、先を急いだ方が良いし、とにかく暑いので、そういうことを考える気がないという感じ。
でも、お休みにしては観光客らしき人の往来がある。
向うからやってきた白人にワットポーの道を聞かれたときの感触からすれば、たぶんやっているだろう。
果たして結果は。

「ひどいねぇ〜〜!」とたまちゃん。「ちゃんと、やってるじゃん!」
でも、私としては、行こうと言った手前、やってて良かっただよ。こんな暑い中歩かせたんだから。

あとで考えてみれば、閉まっていた扉からも入場できるようだったら、歩くバンコクの地図でわざわざ入り口を表記してないんじゃないのか?
しかも、ワットポーから一番遠い扉を利用しろとは言うまい。

なんにしても、お昼休みだから中止ってことはありません。Go!Go!

「タイの人々、アグレッシブにひっかけようとして来る」(byだんなちゃん)

宿敵・おばん

入ると、服装がまずい人用に服を貸し出しているところがある。その辺りが写真を取るのに調度良い。
それで、だんなちゃんの写真を撮るために立たせると、写真を撮るのに邪魔なおばさんがあらわれた。

ワットポーでもめたあのガイドだ!何処まで行っても邪魔なやつだ。今度はこっちの方が先なんだよ!

 
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