【お断り】
すいません。このページは文字が多いですが、書いてあるのは、我々の1日の大部分を費やす事になったホテルスタッフとの戦いPART1についてです。(PART2はこちら)
戦いはこうして始まった(第1R)
日本人スタッフが来るという時間に行くと、いつもの人ではなく、若い日本人女性が出てきた。
とりあえず、毎晩夜中に見知らぬ人から名前も名乗らないで「ルームナンバーを教えろ」っていう電話が入ると伝える。
しかし、そのスタッフ、そんなの他のお客さんが間違い電話をかけてるだけでしょう?ホテルの知った事ではないという。
そのときたまちゃんが、「ずっと電話のランプがついているのですが、それは正常なのですか?」と聞いたのだが、そんなことはないというが、それについては何も解決策を提示しようとか言う気はないようだ。
「え?電話は壊れてる、そして部屋には毎晩、意味不明の電話がかかる。どういう部屋なの?」
そういうと、 「どうしてもっていうなら、深夜はあなたたちの部屋に内線電話をつながないようにするって言うことで良いですよね」って片付けようとした。
たまちゃんは、あと1晩だけなのでそれでも良いって言ったが、私はその女の態度にむかつくし、それで解決する事か?と思った。
って云うのは、内線でかかってきたとするなら、たいていのホテルの場合の内線は、相手のルームナンバーにかけるのだ。
ってことは、内線なら、当然相手の電話番号を知っているという事である。
この女、外線記録がないので単純に内線電話と決め付けて、片付けようとしているけど、本当にそうなの?と思う。
しかもたまちゃんから聞いた話しでは、それはオペレーターのような事務口調であるとのこと。
それからもうひとつ、電話をつながないようにすると言うのはどういうことであろう。
電話ってつながってこそ正常だし、もし、自分たちが使いたい場合、逆に緊急で他からかかってきた場合、そういう場合はどうなるのだ?
「それでは納得できません。あなたは決め付けてるけど、私たちに深夜に理由がわからない電話がかかってくる部屋に泊まれというのですか?」と言うと、
ムッとした態度で「あとから人を行かせますので、お部屋でお待ち下さい」というので、それならと部屋にもどる。
バトラーさん(休憩)
そのあとルームサービスの女性が来たので通すと、電話のランプの異常を確認して部屋を出て行った。
しばらくすると、バトラーさんらしき人が登場。何があったの?と聞いてくるので「え?話しが通っているわけじゃないの?」と思いながら、つたない英語で説明する。
「毎晩夜中に電話がかかってくるの。しかも、相手もわからないのに部屋の番号を言えっていうのよ」(と言ったつもり)
「昨日は火事騒動もあったし、毎晩、理由のわからない電話がかかってくると安心して眠れないし、この部屋にいるのも気持ち悪いわ」(と言ったつもり)
バトラーさんはかわいそうにと話しを聞いてくれた。で、どうしたらいいものかと考えている。
「とにかく、安心して眠りたいのだけど、あなたたちは私のために何ができるの?」(と言ったつもり)
すると「僕では何ができるかわからないので、マネージャーにこのことを話して相談してみるから待っててね」と言ってくれた。
ついでに電話についてはやはりランプ(バトラーコール)がついているのはおかしいらしい。が、ついているからってバトラーは来なかったんだけど、とにかく電話機画エラーを起こしてるようなことを教えてくれた。
とぉ〜こぉ〜ろぉ〜がぁ(第2R)
しばらくすると電話がかかってきた。女性で日本語を喋っている。
ホテルスタッフなので言葉は丁寧なのだが、言ったことを意訳すると「あんた、バトラーに何を言ったの?」ってことである。
カチ〜〜〜ン
「さっき、電話の件で日本人女性に話したのですが、その女性からバトラーを遣わせると伺っていたのですが、バトラーさんは何も聞いていないようなので、同じことを説明しましたが」というと
「その日本人スタッフは私でございます」と言った。やっぱりおめえかよ。で、さっきのやり取りの繰り返し。
「内線って、相手の部屋ナンバーをダイヤルするので、部屋ナンバーを聞くのは不自然なんじゃないですか?」
「さぁ、仲の良いグループのお客様うちで、誰の部屋にかけたのかわからないんじゃないですか?」
「もしそうであろうが、なかろうが、私たちがその被害に遭う必要も我慢する必要もないんじゃないですか?」
「さぁ、内線はお客様同士のやり取りなので、私たちホテルマンは、お客様のプライバシーを侵害するわけには行かないので知りません」
「ところで、あなたは内線と決め付けてますが、内線とも限らないんでしょう?外線かもしれないし、何か細工されていても不思議じゃないですよね?」
「でも、ホテルはオペレーターを通すので外線ならわかりますが。」
「内線でも、ホテル関係者という可能性もありますよね?」って言うやり取りしても、お客様同士の会話と決め付けた内容。そこで、ふと、たまちゃんの言っていたことを思い出す。
「応対したのが私ではないので、出た人から、状況説明をしてもらいますのでお待ち下さい」
たまちゃんの逆襲(第3R)
「相手が友達同士の会話だろうから、お客様間のトラブルはホテルの知った事じゃないって言うけど、口調がそんな感じじゃないんだよね?変ってくれる?」
たまちゃんにそう言うと、たまちゃんが受話器を取った。
「向うの声は、友達同士の会話ではなく、オペレーターのような事務的な口調なんですが」とたまちゃんが切り出す。
すると「それでもそういうことはあるんじゃないんですか?」と相手。
「でも、友達同士なら、会話はフランクですよね。それに、もし、相手がルームナンバーを聞いていたとしても、こちらが返事をしなければ、相手が無言になるということはないですよね?
わかっていてかけているわけですから」
「いいえ、当ホテルにお泊りの方は友達同士より、ビジネスで使われるお客様の方が多いですから」といったらしいのだが、
たまちゃんはすかさず、 「でも、ビジネスでも、無言になるということはありませんよね!」と返し、相手を黙らせてしまった。
「そ…そうですね」
でも、この女、あとからも証明されるのだが負けず嫌いの女なのだ。
「 すると、じゃぁ、電話をつながないようにすれば良いでしょう!」と言ってきたらしいが、
「それじゃぁ、私たちが使いたいとき、または連絡があるときはどうすれば良いんですか?」と聞くと、相手はそういう時は使えるようなことを言ったらしい。
「相手がそう言っているけど…」とどうしよう?とたまちゃんが私のほうを見るので受話器を受け取る。
第4R
「で、原因はなんですか?そんな気持ち悪い部屋に泊まれって言うんですか?それで確実に解決するんですか?」と聞くと、相手はとにかくそうすることしかできないようなことを言うだけ。
そう、この女の気に食わないのはこういうところ。
日本人の若い女性スタッフじゃしょうがないんじゃない?と考える人もいるかもしれないけど、そうじゃない。
この女、解決できないのではなく、お客を丸め込んで解決をしようとしているだけなのである。
いくらでも方法はあるし、少なくとも、接客態度だけでも改める事は可能。
しかもここはオリエンタルホテルなのだ。
「わかりました。それがあなたたちがオリエンタルホテルとしてできる最良のサービスで、客に対する態度ってことでよね」という。
私たちは安い部屋に泊まってるかもしれない。が、ここのホテルはバンコクでもそれなりの値段がついているのは(最低料金でも他の高級ホテルならデラックスルーム十分もらえるだろう)、オリエンタルホテルだからなのだ。
そのオリエンタルホテルは、かつて世界1になったホテルで、今も人気はあるだろうが、ホテルのハードを言えば、バンコクニできた新しいホテルには敵わないといわれている。
それでもオリエンタルホテルでいられるのは、世界でもトップレベルのサービスでもてなすというポリシー故なのだ。
え〜、もういっぺん言ったろうか、それがオリエンタルホテルのサービスって言うんだな!
すると、「じゃぁ、どうして欲しいんですか?」ときた。
「あなたがオリエンタルホテルとしての最良のサービスがこれだっていうのを見せてくれれば良いのよ。 電話を切るのがベストを尽くした結果っていうなら、それを受けようじゃないの」というと
「具体的にどうして欲しいんですか?」と言ってくるので、
「私は、とにかくこの電話の故障も、夜中に電話がかかってくる理由もわからない。その原因を調べて、納得行くように説明するなり、部屋を変えるなり、安心して眠れるようにしてくれれば良いわ」
「部屋を変えて欲しいならそう言えば良いのに。お客様が荷物の梱包や移動でお時間をとられたら申し訳ないのであえて言いませんでしたが」って言うような内容を言う。
はぁ〜?そんな気があったの?っていうか、十分手間を取らせてるじゃない。それに、こういう場合の移動はホテル側が手伝うものでしょう。
昨今、オリエンタルホテルのサービスが、西洋人に対しては良いのだが、東洋人にはぞんざいだとか、サービスそのものが低下してきたとかいうけど、さすがに驚くほどでもないが、この女以外、嫌な目にあってない。
っていうか、この女が低下させてるんじゃないか?
「梱包の事はお気遣いなく」火事騒動もあったので、梱包はきちんとしていたので早かった。 数分後、あの女が来た。
女の復讐(第5R)
「移動される前にお部屋を確認していただきたいのですが」 連れてかれたのは、同じ階の眺めの悪い部屋だった。
本当に空いていないのかもしれないが、この女のすることだ。 「変えて欲しいといったのであてがってやったのよ」ぐらいなものかも。わざとしか思えないような部屋。
はっきり言ってそんな部屋なのでこの対応に満足することはないが、とりあえず、眠れないよりはましなはずである。
ということで、あんたの挑戦受けようじゃないのと承諾する。
さっきの親身になってくれたバトラーさんが荷物を運んでくれた。彼には罪はないし、良くしてくれたのだが、たまちゃんの言う「私たちが悪いわけではないのでチップは払えない」というのも筋が通っていると思い、感謝はするがチップは渡さなかった。
しかし、考えたら、確かに眺めは悪くなったが、2泊を眺めの良い部屋ですごし、かなり堪能しまくったあとなので、実は眺めは結構どうでもよくなっていた。
それに、入った部屋のベットカバーや枕が多少異なっており、それが新鮮だった。〈後で写真を見て同じ事だと気づいたが)
あの女にはむかつくが、とりあえずこれ以上時間を無駄にするのは嫌だ。
ってことで、部屋を出て、オリエンタルプレイスを覗き、チョコレートを買いにスコータイホテルに向かう。
(戦いの続きはこちら:ホテルメイドクッキーの戦い)
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