聞く耳
他人が文句を言っていても、
半分は相手が勝手な事を言っているだけで、聞き流せば良い話。
で、残りの半分が、結果的には自分の得になる話で、聞いた方が良い話。
だけど人は不思議なもので、
聞き流せば良い方程、真に受けて、傷ついたり、受け止めようとしたり、ムキになったり。
で、聞いた方が良い話し程、理解できなかったり、聞き流したりしてしまう。
人って、他人がいくら言ったところで、理解できない話しは聞き流すし、聞きたい事を聞きたいように聞くんだと思う。
だから、情報がたくさん入ってきたとしても、聞く方が聞く耳を持っていなければ、その情報はないと同じだし、実際はどうであれ、受け取りたい人が受け取りたいように受け取るんだと思う。
何かをしていて、叱咤激励や自発的なもんじゃなく、自分を責める声が自分から聞こえてくるときは、
大抵、それは誰かほかの人が昔、自分に投げかけてきた言葉で、
他人が自分を責めているように聞こえてくるときは、
誰かが言った言葉を、自分がそう解釈して受け止めた結果なんてこともざら。
相手の言葉の真意なんて、相手に聞かなきゃわからないもんだけど、
でも、相手の言った言葉に自分で棘をつけて、自分を傷つけさせてたら、
自分の周りには、理解者も、優しい人も存在しなくなる。
私は他人に心を開きなさいなんていうような人の事はケッって思うし、
何かを受け入れたり、受け入れなかったりするにも、人にはそれぞれ事情があるんだと思うし、
聞きたいものを聞きたいように聞き、自分の好きにすれば良いとも思うけれど、
でも、わざわざ自分の首を絞めて、もがく必要もないかなぁとぐらいには思う。



