広島だらりんこ酔夢譚

広島生活雑記

どこで暮らしても、観光気分が抜けず。
だんなちゃんの仕事の都合で、2009年の夏から期間限定で(のはず)2度目の広島生活が始まりました。
私が住んでいる呉や、広島県周辺のの出来事をだらだらと書来連ねています。

2011/06/18

雨後のつきを囲む会~呉蔵元屋



更新が止まっていますが、しばしお待ちを。

さて、

広島の地酒が、試飲(ハーフサイズ50円から)購入できる呉蔵元屋さん主催の『雨後の月を囲む会(相原酒造)』に参加する為に日招きの里に行ってきました。参加費用1人5000円。

日招きの里は団体バスで大和ミュージアムに行くとバスの待機所になっていて、お土産屋さんの入っている折本マリンビルの2階、呉蔵元屋さんの横にあります。



雨後の月の相原社長です。

雨後の月は呑み口と香りが良いお酒で、県外でも抜群に人気があります。



乾杯は六時会という会の会長さんがされてました。

お酒は微紅。ピンクのスパークリング純米酒です。
酵母でかわいいピンクの色を出し、シャンパンと同じように瓶内で二次発酵させたお酒です。



このお酒ね、ドライなんですよ。変な甘ったるさがない。けど、最後にちゃんと日本酒らしい味と香りがふわっとします。

で、このお酒は肉料理との相性が良いと相原社長が仰るので、次のお酒、涼風吟醸へ。



夏用にさらさら飲めるお酒と仰られる通り、呑み口は、超スッとした感じ。それこそ水のよう。
水のようなお酒と言えば、上善水の如し以上に水の如しの呉のお酒水龍のイメージだけど、それとは違う、なんていうのか、夏の昼日中、夏用の着物をきれいに着こなした女性を見るような清涼感(なんじゃこの例えは?)
けど、その後ホワンと感じるのは辛さ。でも、強烈な個性で押すんじゃなくて静かに主張するって感じ。

で、お酒を一口頂いた後、目の前にあった南蛮漬けを食べたら、すご~~~~~~~い合う!
とにかくおいしい。
お酒の顔も変わるし、料理も引き立つ。



お料理はお肉が出てきました。
私はお喋りに夢中になっていて、出てきた瞬間を食べ損ねたんですが、そう言えば、さっきの微紅が合うということなので、一緒に頂いてみました。

本当に合う。甘さ控え目でドライなので、外国産のスパークリングワインを飲んだときより、こっちの方がしっくりきます。

最初の涼風もなんですが、料理と違和感なく馴染んで、料理の味をぐっと持ち上げて、料理の後味をさっと切る。なんか必殺仕事人みたいですが、お陰で、お酒が重いとか、料理が重いとか感じずに、次の一口に行ける感じです。



で、お酒が次から次へと出てきます。料理も次から次へと出てくるんですが、グラスを空けないと次のお酒が呑めない。でもって、喋っているから料理を食べる暇がない。…ってことで、ここからはお酒先行になります。

純米吟醸、大吟醸月光、純米吟醸(きょうかい9号)…と、
ここからは一気に雨後の月の世界になだれ込んで行く感じです。

今まで何回か雨後の月を呑む機会はあったんですが、正直、ぽんと一杯呑んだんじゃ、おいしさがわからないというのが、この時の感想。

雨後の月と言えば、フルーティとかよく言われてたんですが、呑んだ瞬間のフルーティーさなら、これよりフルーティーと感じるものも呑んできたんだと思うんですわ。

それに比べると、例えば試飲で一口だけ飲んだりとか、そんな時の雨後の月の印象は、呑み口はフルーティーではあるけど、静かなんですよね。ムンムンしていない。

雨後の月の場合、一口目より二口目、一杯目より二杯目という感じで、、一口一口飲んで行くうちに、おいしさが口の中でどんどん積み重なって行く感じ。呑み飽きないし、呑み進めて行く過程が楽しい。

で、今回はお酒を出してもらえる順番もちゃんと考えて貰っているので、どんどん雨後の月の世界に入って行くという感じなんですね。
本当に後から後から呑み重ねて行くお酒がおいしい。

これは縛りで飲まなきゃ、わからないわっていうのが私の感想。



カルパッチョには雨後の月ドレッシングが使われています。これもすごくおいしかったです。


で、そんな風に雨後の月の世界に酔いしれていたら、変化球がやってきました。



10年冷蔵酒と、20年保存酒。

10年冷蔵酒は、ちゃんと作ったお酒は、10年後はもっとおいしいって感じですかね。古臭くなく、品格を落とさぬまま色香が増したって感じです。

20年保存酒は、これまたいい感じの古酒。好き嫌いが分かれると仰ってましたが、私はもの凄く好きな味です。っていうか、古酒らしい味わいがあっても、どこかすっとしてるんですよ。

そして本年度の金賞酒。
さっそくごちそうになりました。ありがとうございます。香りも味も良い。今まで積み重ねてきた味の〆にふさわしい味です。
呑んで物足りないと思うことも一度もなく、ずっとおいしさの坂を上り続けた感じは、構成の見事さでしょうか。

が、この後に更に1杯頂きます。梅酒です。

これがね、梅の甘酸っぱさを本当によく出したお酒でして、熟した梅を冷凍で保存した後漬けるとか。
私も南高梅を買ってきてつけようかと思ったけど、こりゃ、できたのを買った方が確かだなと思ってやめました。

さて、ここからは一気にお料理を紹介します。
団体さんが観光でこられるときは、日招きの里で食事を取られる方も多いかもしれませんが、あまり近所の住人なので来ることがありませんでしたが、ここの料理、結構おいしかったです。



がんすにじゃこ天♪











雨後の月最中です。買って食べようと思っていたところなのでタイムリーでした♪

雨後の月は料理ととても合うので、本当は一緒に頂くのが理想だと思います。
そばと日本酒なんて幸せじゃないですか?

とにかく、想定外(失礼)で、どの料理もおいしかったんですよ。
で、ちょっと検索かけてみたんですが、普段はカレーとか洋食なんですね。おいしいらしいけど、ちょっとメニューが残念と思っていたら、どうも蔵元屋と日招きの里が共同プランを作っていて、
11:00~17:00は4名以上、17:00~22:00は10名以上なら、今回頂いたお料理に似た感じで、
小鉢、お造(3種盛)、牛ヒレステーキ、大エビと野菜のてんぷらの盛り合わせ、冷やし茶そば、結び茶漬、香物、雨後の月アイス(以上、お3000円)、
日本酒は蔵元屋から持ち込みというプランがあるそうです。
※日招きの里は17:00以降は予約のみの営業です。料理は予算と相談に応じるとのこと。

ある程度の人数で呉の地酒を楽しむ会をされたい方には悪くないかもしれませんね。

そうそう、もう1つタイムリーと言えば、雨後の月ドレッシングをお土産に頂いちゃいました♪



これも気になっていて、買おうと思ってたんですわ。しかも、今日のお料理のカルパッチョに使われてたそうで、とってもおいしかったので、家で食べるのが楽しみ♪

2月のくれえばんでの牡蠣のイベントの時に相原社長とお会いした時は、『電光石火はこんな味じゃないんだ』と、電光石火を注ぎながら仰られるので、うむ、難しそうなお方だとぶっちゃけ思っていました。

今回お会いして、決して気易い感じはしないのですが、お酒に対して厳しい方だっていうのはよくわかりました。でも、だから出せる味が雨後の月の醍醐味かなとも思いました。
吟醸って、単にきれいだとか、芳香が良けりゃ良いもんじゃないっていうのを感じた甲斐でございました。

…と、ど素人が呟いてみる。

最後のじゃんけん大会で、初戦敗退して前掛けはGETし損ねたけど、そんなこんなで、超充実したい会でございました。

呉蔵元屋
住所:広島県呉市宝町4-21折本マリンビル3号館2F
電話番号:0823-32-5810

公式サイト:http://www5.hp-ez.com/hp/kurekuramotoya/page1
相原酒造の公式ページ:http://www.ugonotsuki.com/
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