雨後の月 純米吟醸生酒 中汲み

日本酒を最初に含んだ時の香りは、呑み続けていくうちに慣れるのか気にならなくなったり、強すぎれば辛くなったり。
雨後の月の中汲みは、何度口に含んでも上品な可愛らしいさが初々しい。
酸いも甘いも辛いも微かな苦味も知った上での清さみたいな。
このお酒には少し特別な思いれがあります。
というのは、数年前のこと。
体の調子があんまりよくなくって、お酒呑むのをやめようかなと思った頃がありました。
っていうのか、実際、そんなに呑んでいなかったのですが。
と言いながらも、その後の正月旅行、スペインでカバを呑んでいた私のどこに説得力があるの?
でも、しんどいから辞めようかなと思っていたのは本当の話。
それを止めたのが、雨後の月の中汲み。
バンコクの空港でセブンイレブンからおでんの良い香り。その時はぐっとこらえて、広島に着いたら、おでんの迷亭へGO!
ここで呑んだ雨後の月の中汲みのうまいのなんの。
そこへ、呉の老舗スタンドシロクマのマスター登場。
お店に連れて行ってもらい、ご馳走になったのは雨後の月の中汲み。
迷亭で呑んだ中汲みとシロクマで呑んだ中汲み。
迷亭の中汲みは、気立てのよい愛嬌のあるお酒で、しみじみとうまい。
シロクマで呑んだ中汲みは、品格があり、筋の通った美しさがある女性のよう。
同じお酒なのに、違う顔をして、さらにどちらもうまい。
で、今年も中汲みを頂きながら、ああ、このお酒はそういうお酒だと改めて実感。愛嬌もある、品格もある。厚みもある、スマートさもある。
本当に、いいお酒なのです。
雨後の月 純米吟醸生酒 中汲み
米 八反錦
アルコール度15~16
精米歩合 麹米50% 掛米60%
日本酒度 +3
相原酒造株式会社
公式サイトhttp://www.ugonotsuki.com/
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