アルテシアナイト（１）
アルテシアナイトっていうのは、パリとイタリアの街を結ぶ寝台列車のことです。
次の目的地はミュンヘンなんですが、なんでこの電車に乗ることになったかというと、
?飛行機が万が一遅れた場合を考えると、ミュンヘンに適当な時間に到着する電車に乗り換えるのは、同日(日中）は難しいと思ったから。
?…とはいえ、翌日の早朝出発も、寝過ごしそうな気がしたから
?ミュンヘン中央駅行きの寝台はなく（その手前の駅まではあるが、それがどこなのかよくわからなかった）、帰りも同じ寝台に乗るので、違う電車に乗りたかった
っていうのが主な理由。
なので、ミュンヘン行きの電車が出るベローナまで寝台で行きます。
人が動き始めたので、出発時間の20分ぐらい前に乗りこみました。
タラップは3段。入口は広くないです。ホームの位置が電車に比べて低く、1段辺りに高さもあるのでフラットな状態になれた日本人には、荷物を持っての乗車はやっぱりちょっと大変です。
廊下もせまいです
電車にはクラスがあるのですが、今日は2人用の個室(スタンダード）。シャワー付きの個室が廃止になったので、これが一番上のクラスになります。
洗面台に電気カミソリ用ソケットがあります。
・アメニティー、水（ペットボトル）
・エアコン完備。
・各部屋のドアに鍵と覗き穴があります。
・リクエストされた時間にアテンダントによるベットメイキングのサービス
・朝、各部屋へ新聞のデリバリーがあります。
・コーヒーとクロワッサンの朝食セットが運賃に含まれています。(これが後の不機嫌の原因になる）
2人用、3人用については、基本的に男女別の相部屋で、家族、カップルで使う場合は一緒に利用できます。
それ以外に簡易寝台の4人用6人用があって、簡易寝台、個室とも鍵がないです。
車掌さんに『鍵は？』って聞いたら、そんなもんないよって言ってました。
『大丈夫だよ、僕がみてるから』って言ってましたが、確かに、私たちの車両の端に車掌用のブースがあり、そこに廊下に面して座ってました。
ベッドに腰掛けていると、
『ディナーの予約をしますか？』とテーブル係の女性が各部屋を周ってきます。
『んじゃぁ、お願い』と予約をする。
最近、食堂車を付ける電車が減っているらしいけど、良くこの電車の紹介で『本格的なイタリア料理が食べれる』だのなんだのって書いてあったので、ちょいと楽しみにしていたのです。
ベッドは2段式で、洗面台とタオルがついています。歯ブラシはありません。（EURで歯ブラシがデフォルトで出てきたのはローマのインターコンチだけだったと思います）
寝台特急北斗星のツインデラックス(2段ベッドタイプ）からロッカーと机とソファーを取った状態と言えばいいのかな。そんな感じ。
居心地は悪くないです。
個室に限らず、電車内にはシャワーはありません。因みにお手洗いは、ぼっとん便所状態で、覗くと線路が見えます。
荷物も置けます。
部屋自体に鍵がないので、ワイヤーロック等を使う事をお勧めします。
洗面台
充電はプラグを持って行けば可能です。
ああ、そうだ。この辺で言っておかねば。
私の昔の旅行記『あやちゃん・たまちゃん・ぱらだいす計画』を読んでいる方は御存じだと思いますが、私は旅行中良く怒っています。
旅慣れた方は、そういう不具合にも遭遇することは少ないのでしょうが、何せ、知っている中学生英語で渡り歩いているおのぼりさんなので。
なので、どうぞ、なまあたたか～い目でこの先も見てやってください。
