ヴェローナ~ミュンヘン(1)

電車はヴェローナからミュンヘンまで直通です。アルプスを越えて5時間ちょいぐらいでつきます。

1等車は4~6人掛けのコンパートメントですが、電車に乗り込んだときは既に抑えられていて、ちょっと神経質そうなこぎれいなイタリア人の男性が1人で座っていたビジネス用のコンパートメントに、相席をさせて貰いました。
シート良し、充電用の電源もOK。今回乗った電車の中で一番きれいな電車でした。

切り立った山の裾にはぶどう畑が広がってます。
『なんか、山梨(甲府)みたい…』
と、つぶやいたら、
『だったら、甲府で良いやんけ』
と、だんなちゃんにつっこまれました。
コンパートメントで2人だけなら、はしゃいだり、好き放題写真が取れるんですが、なんか相席した人が神経質そうに見えて…
まぁ、東洋人と一緒っていうのすら嫌ですわね。
すんませんという気遅れもあるんですが。
手もち部差になったので、ヴェローナで買ったパニーニを食べるのも、なんだか悪い感じがして、廊下でむしゃむしゃ。
すると、少し先のコンパートメントから、インド人観光客っぽい人が出てきて、廊下に出ていた乗客と何やら喋っている。
私の聞き間違いじゃなければ
『ここは1等の人しか利用できないの?』
みたいな話。
すると、その人が荷物を持って出て行き、次の停車駅に近づくと、おばあちゃんと孫みたいなのが出てきたので、様子を見に行くと、コンパートメントが空席に!!!って事で移動。
相席をお願いしていた人に、イタリア語でお礼をいう。
ここで思ったのだが…
いや、その前にも既に思っていたのだが、
私は何語で喋ったら良いのだ?
タイにいるときはタイ語、インドネシアではインドネシア語、シンガポールではシングリッシュを喋れば良いが、
国際電車では、相手が何人なのかわからない。
この電車はヴェローナ(イタリア)発って事でイタリア語でお礼を言ってみたのだが、ミュンヘンの人かもしれないし、途中のオーストリアの人かもしれない。
とはいえ、いつもは挨拶とかご飯や買い物の単語を少しぐらいは一夜漬けみたいに頭に入れてくるんだけど、今回は全くしていないので、どこの言葉も挨拶すら喋れんのだけどね。
しかも、自分ではフランス語を喋っているつもりだが、気が付いたらスペイン語だったりする(因みにスペイン語が喋れるわけではない)。
うむ。考えるのが面倒なので、この先は日本語で通そう。(どうせ、どこの国の言葉も喋れるわけでもないし)
で、そそくさと席を移る。ふ~~~リラックス。

少しずつ山が深くなっています。



線路を渡る人が多いらしい。駅には線路を渡ってはいけませんよの標識

雪山がちらりと見えています。

ドイツとの国境の駅Brenner。

線路の上歩いていますね。
電車が出発してからしばらくすると、パスポートとチケットの確認に来ました。
ヴェローナから慣れた顔のおっちゃんらがたくさんいたコンパートメントがあったんですが、どうも切符を買わずに乗っていた様子。
が、普通にチケット代を払って終わった様子。
このまま、確認に来なければ無賃乗車するつもりだったんかな?



