お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2012/04/20

春は富久長!呉蔵元屋 日本酒の会




昨日は超楽しみにしていた呉蔵元屋の日本酒の会でした。今回が4回目で今田酒造(富久長)の美人杜氏 今田美穂さんも来られて、富久長の新酒を頂きます。





今回頂くお酒は、今田酒造のこだわりの八反草で造られたお酒と山田錦の純米吟醸。
乾杯は『おりからみ 本生 白美(はくび)』





『瓶の中で二次発酵を続けていて シャンパンのような発泡性があります。
必ずよく冷やしてから、振らないで静かに開栓して下さい』という注意が気がついていますが…





格闘する蔵元屋の大将大屋さん。
ひとつ前の写真と比べてもらえればわかるかもしれませんが、半端ない発泡!!!


って事で、手元を拡大すると






ね?凄いでしょう!!!!
場内、きゃぁきゃぁ凄い事になっていました。
乾杯の挨拶は六時会の会長、山口さん。
では、乾杯~~~♪


甘みはあるんですが抑えめ。にごり酒特有の甘さを基準にすると甘くない、かと言って色気もちゃんとある、本当においしいお酒。
プリンスホテルに納めたところ、すぐに追加注文が来た商品とのことなんですが、ぶっちゃけてすみません。
もし、結婚式に行って、乾杯のお酒がこれだったら超嬉しいかも度No1。





本日は2週間近い断酒開けなので、だいたい、このサイズでお酒を頂きます。ただし、何杯飲んだかは不明ですが…。


『アルコール+発泡だから、酔い易いから気をつけてね』と美穂さんが仰ったんですが、それ+呑みやすいのですよ。
この感覚をうまく表現できないのですが、味が重くないっていうのか、とがっていないというのか、とにかく新酒らしさ溢れるさわやかなお酒なの。先日いただいた、亀齢の夢ふわりよりも、甘ったるさがなく、ぐ~んと軽やかさわやかな感じ。
ひと瓶抱え込みながら呑みたいし、小洒落たお店で、
『私、日本酒殆ど呑んだ事がないんですよぉ~』
的な若い女の子に、呑んでごらんとお勧めした時にイケそうな気がするお酒No1という感じもする(おっさんか!)。しかも酔っ払い易いとなったら…ある意味危険なお酒かも。
でも、甘さがないので男の人でも美味しく感じると思います。


なお、このお酒は、凍るぐらいの温度で頂いても、また違った味わいがあるようです。


次に頂いたのが八反草の純米吟醸酒 槽しぼり無濾過本生。
キレが良い、さわやかなお酒です。

原料米:八反草
精米歩合:麹米50% 掛米60%

アルコール:16~16.9度
八反草使用割合80%


そして八反草の純米大吟醸 無濾過40
ほんのりと吟醸香があり、甘みと苦みに加えて、呑み重ねて行くうちに、辛み(?)のようなピリッと感も感じられて、それが良いです。


原料米:八反草 
精米歩合:40%
アルコール:16~16.9度
八反草使用割合80%



私(素人)の感想なのですが、富久長というのは甘みと苦みのバランスが心地良いと思いました。特に苦味。これが全く嫌みじゃなく、ここま苦味の存在を心地よく感じたのはひょっとして初めてかも。
うまく表現できないのですが、自然に出てくるっていうのか、自然に調和してるっていうのか、そういう感じなのかな。


それから、新酒らしい香り。
できたてだからって言われたし、まぁ、そりゃそうなんでしょうが、今年、できたても含めて頂いた新酒の中で、富久長のお酒が一番新酒らしい香りを感じたんですね。しかも、一貫して感じられる。
他の香りに邪魔されていないのかな?それとも八反草の特徴なのかな、或いはピッチピチだからかな。その辺りは良くわからないのですが。
それが、甘みと苦みとよく合っているし、新酒を呑んだって気がもの凄~~~くするのです。


ところで、富久長のお酒の特徴・八反草。
…というか八反草とGoogleで検索を入れると富久長と出てくるぐらい切り離せないよう。


八反草は1875年に奨励品種として栽培されたようなんですが、とても草丈が高く、栽培が難しいことから消えた品種とのこと。


『お米ってどんどん改良されていくんですね。
でも、それって人間の都合じゃないですか?』
と杜氏さん。
『好適米は確かに良いのですが、地酒を造るとなった時、その土地の特徴を活かしたお酒にしたい。広島の水と広島の米。人の手が加えられていないできるだけありのまま。それで、広島県の酒米八反をさかのぼれるだけさかのぼって行きついたのが、八反草なんです。』





『広島県農業ジーンバンクに種があったので栽培する事ができましたが、残っていないお米だったんです。
お米は酒造りに向くように頻繁に改良されています。例えばお米は柔らかい方が良いんです。でも、この八反草はそういった改良が加えられていないので、扱い難いんですよ。荒馬に乗るようなものです。でもそこが良いんです。』


お米を酒造りに合わせるのではなく、お米に合わせた酒造りをする。だから自然な感じがするのかな?その分、大変なんでしょうが。


『大変という意味では…
酒米っていうのは、どこでも作れるわけじゃないんですね。
現在、安芸高田市の数軒の農家さんにお願いして作ってもらっているんですが、特に背丈が高いお米なので、台風などで折れたり栽培がとても難しい。
だから、農家の方たちもとても大変だと思います』


山田錦の純米吟醸 中汲み槽しぼり。
口に含んだ後に、山田錦らしい(?)香りがふわっと立つおさけです。


原料米 広島県産 山田錦
精米歩合 麹 50%精米 掛 60%
アルコール度数 16~16.9度



最後に頂いたのは精米度75%の純米酒。
貴重なお米なので、あまり研がずにお米を活し、大吟醸と同じ仕込みをしたというのがこのお酒。うっす~~~~らと黄色のお酒で、酸味が感じられます。
おいしかった♪


原材料 米 米麹
麹米:山田錦 掛米:八反草
精米歩合75%
八反使用割合 約80%
アルコール度数 16~16.9度


そうそう、私のすきな温州みかんも頂いたんだった。今年は去年より味が濃いかな?って気がするんですが気のせいかな?
他の酒蔵さんの同じような商品に比べて、甘さは自然な感じがするのが好きです。杜氏さんはネーブルがお勧めだと仰っていたので、それも呑んでみたいです。


しまった!料理の事が書けない。
日本酒の会の会場となった日招きの里は、料理もおいしいのです。
今回もおいしいお料理をたくさんいただきました。
特に終盤のそうめんとお茶漬は感動の構成。







最後に呉人応援団小倉さんの挨拶でお開き。


今回のお土産は、『おいしいお酒をお家に連れて帰ってね』バッグ。


今回も、とっても楽しい会でした。



株式会社今田酒造本店(富久長)
公式サイト:http://fukucho.info/


呉蔵元屋

住所:広島県呉市宝町4-21 折本マリンビル3号館2F
電話番号:0823-32-5810
公式サイト:http://www5.hp-ez.com/hp/kurekuramotoya/page1
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