お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2014/02/04

長珍酒造 禄 生詰



あれは忘れもしない2005年秋。
愛知万博が終わった後の名古屋の老舗デパート松坂屋での話。

愛知の酒蔵さんが集まって、地酒フェアが行われていました。
蔵人さんがいらっしゃって、試飲販売する以外にも、地酒バーがあって、簡単なつまみでそこで呑める仕組みになっていて、今から考えても、よくできたイベントでした。

その頃、頻繁に名古屋に帰っていたのですが、呑むお酒は大抵蓬莱泉。
というのか、とにかく、それまでそんなに多くの愛知のお酒を呑む機会がなく、そのイベントは、私にとって、大好物ばかりのお子様ランチだったり、始めて行く遊園地のようなところ。お酒も何本買って帰ったか、ちょいと記憶にありません。

長珍酒造もそこに参加していました。
社長さん=杜氏さんなのですが、この方の勘が凄く良かったの覚えています。

『いつも何を呑んでいるの?』
その時は、東北のあさ開や住吉あたりが気に入っていたと思います(関東在住)。
『だったら、試飲して気に入ったのは、こことそこと、あそこの酒蔵でしょう?』
と、好みの酒蔵をピタッと当ててました。

さて、長珍には旨いお酒がありました。4合で3600円ぐらい。
いつも買うお酒より少し高めのプライスラインなのと、その後、友達との約束があって、時間が迫っていたので、仕切りなおすことにしました。

ところが、意を決して買おうと決め、再びそこを訪れたとき、長珍の人はいませんでした。
その時、隣のブースが尊王の山崎合資さんで、お兄さんが相手をしてくれて、一緒にお酒を探してくれたのですが、試飲しても同じ味がないのです。
名前も憶えていないし、近い値段のはあるのですが、とにかく、どれでもなく。

長珍のお酒はそこであきらめて、一生懸命相手をしてくださった山崎合資にシフト。
『あれ?こんな味だっけ?おいしいじゃん!』
と言ったら、
『そうでしょう?この間の時、見向きもしてくれんかった』
と仰っておりましたが、それ以来、尊王(奥とか)はちょこちょこ買うように。
(当時の松坂屋ではほかの酒蔵と違って尊王は常時置いてあったのです)

けど、長珍の方は、それっきりというか、生産量も少ないという事もありますが、手に入らない、憧れのお酒となっておりました。

長珍に再会したのは、たぶん、2~3年前だと思います。松坂屋にありました。
それで禄とブルーラベルを買ったんだと思います。
今は松坂屋では見かけなくなったので、姉が知っている店で買っておりますが。

で、その禄、生詰なんですがね、買ったまま、2年ぐらい新聞紙に包んで野菜室に入れておりました。
こだわって作ったお酒なのに~~~すぐ呑め!と酒蔵さんは思われるかもしれませんが、なんとなく寝かしちゃったのです。

つまみは、音戸の牡蠣祭りで買ってきた小いわしを家で揚げなおしたものと、焼いた大穴子をジップロックに入れてお湯につけて温めなおしたもの。味付けは濃くなく、ゆず胡椒を添えました。






料理が重そうなので、どうかなぁ…と思いましたが、
思ったより料理はふくよかだけどあっさりした仕上がりで、
お酒は、逆にしっかりとした味で、これがぴったんこにマッチ!

禄は 米の風味を残しつつ、辛みとさっぱりした甘みがバランスの良いお酒でした。
辛みも甘みもはっきりした味だと思います。
ただ、その甘味自体はしつこくなく、ほのかな苦みがあり、後味に微かな酸味を感じるんですが、そのおかげか、ぷっくり膨らむのにキレがあり、重さを感じないお酒。
とってもおいしゅうございました。

長珍酒造  禄

米 兵庫県産山田錦100%
精米歩合40%
アルコール度数15~16度

長珍酒造株式会社
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