お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2014/02/09

華鳩 きもと純米無濾過生原酒



今年も購入いたしました。華鳩 きもと純米無濾過生。
限定77本。去年は0本。きもとの純米吟醸は出たんですがね。それはまだ冷蔵庫の中でして…。

昨日の夕食は、最初の予定では白鴻か龍勢の新酒を考えておりました。
ところが、雪の為か蔵元屋のシャッターがしまってるとのこと。
いろいろ考えた結果、急遽、華鳩のきもと純米無濾過の登板となりました。

このお酒は、新酒のフレッシュさが残るころと、熟成が進んだ頃に呑みごろがやってきます。
今回は12月にできたお酒ですが、まだフレッシュさが楽しめるんじゃないかと思っての開封。もう1本はしばらく寝かせます。


肴は食材を使いまわしているので、前日のうごのつきとほとんど似たような状態ですが、アボカドとタコのカルパッチョ、海鮮と野菜のアヒージョ、そして華鳩の酒粕と愛媛ギノー味噌の酒粕チーズです。



さて、お酒の印象ですが、
新酒らしい香りがありますね。
そして、今年は甘みが強い気がします。というのか、酸が甘みに対していつもより控えめな感じ。
いつもだと、辛みや苦みが比較的控えめで、しっかりとした酸が全体をまとめている印象があったのですが、今回は酸より、新酒のピリッとした感じがアクセントになっているイメージ。
勿論、おいしいにはおいしいのですが、華鳩の甘さと酸味のバランスが好きだった私からすると、少し重いです。
これは、華鳩の他の無濾過や濁りにも感じたこと…というのか、年々、そんな傾向が強くなっていくようなイメージがあるのですが。

因みに、そんな風に感じて手元にあるデーターを確認したところ、

日本酒度(日本酒の甘さからさの基準。+になるほど辛いと言われている)
酸度(酸味の基準)はこんな感じになっておりました。

今年呑んだもの
2013年12月ごろ出荷
日本酒度+1.5  酸度1.7

2012年4月に呑んだもの
おそらく2012年2月ごろ出荷
日本酒度+2 酸度1.85

2011年4月に呑んだもの
おそらく2011年2月ごろ出荷
日本酒度   +4   酸度 1.6

お酒の印象は、日本酒度や酸度だけじゃなくて、苦みのバランスや熟成具合、素材が持っている味、アルコール度数なんかも関係するので、数値は目安でしかないのですが、とりあえず上のような感じ。
2010年に純米もきもと無濾過を頂いているんですが、手元に資料がないので何とも言えませんが、記憶違いじゃなければ、2011年ほどの辛さはなかったと思います。
あと、使用酵母も変わっていますね。
一昨年は発酵力の強い701酵母、今年は酸が少なく香りが高い熊本酵母。これによる違いは大きいと思います。

2012年の感想
http://ayapara.s214.xrea.com/ayapara/log/log7/1204261747.html

2010年の感想
http://ayapara.s214.xrea.com/ayapara/log/log7/1104171900.html

ただ、これらも、私の好みによる感想だし、華鳩の無濾過の場合、それだけがすべてではなくて、寝かす楽しみもあります。
熟成された時を思うと、それもまた悪くないと思うので、今回もそちらに期待したいと思います。


さて、料理との相性ですが、食中酒としては合わせやすいと思います。
本来、他のお酒に合わせるつもりで作ったのですが、どれも悪くなく、特に阿保がどのようにまろやかな苦みを持ったものだと、お酒の酸が活きてきて、すっきりした印象に。
あっさりしたものとも合いますが、今までよりも、しっかりした味のものと組み合わせてもいいのかな?という気もします。



因みに、酒かす味噌チーズは、華鳩のきもとの酒粕とギノーみそを合わせて作ったもので、本来、豆腐や肉や魚をつけるための粕床として作ってるんですが、この2つの素材を掛け合わせただけの粕床自体が良い肴になります。
今回は他の料理に合わせてクリームチーズを練りこんでいますが、単品でちびちびとやったり、アボカドと一緒に食べたり、そして、アヒージョの中の鱈と出会うとたらの粕漬の味に!
ちゃんと作ってる華鳩の酒粕ならではの利用法だと思います。



華鳩 きもと純米無濾過生原酒

原料米 減農薬減化学肥料 中生新千本100%
精米歩合 麹米70% 掛米80%
アルコール度18.5度 酵母熊本酵母
日本酒度+2 酸度1.85



榎酒造
公式サイト:http://hanahato.ocnk.net/
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