お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2014/02/11

小笹屋 竹鶴 大和雄町 無濾過 純米原酒(生酒)



昨日の呉(広島県)は瀬戸内のくせにあまりにも寒く、燗酒や重厚感があるお酒が飲みたい気分。

ということで、小笹屋 竹鶴 大和雄町 無濾過 純米原酒(生酒)を頂きました。と言っても、今年のではなく、去年買って常温で数か月放置後、冷蔵庫で寝かした1年前のです。

竹鶴というのは、ウィスキーの名前にもありますが、日本のウイスキーの父”と言われるニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝の生家でございます。
そんな雰囲気が日本酒にあらわれているのが小笹屋のお酒。

そんなわけで、 竹鶴というと、私の中ではオヤジ酒でダンディなイメージがあったので、
肴は牛テールスープのおでん、富山干し柿のクリームチーズ入り天ぷら、豚の(たぶん)プラム酢醤油焼き、ホタルイカの煮つけ。おでんは、スープにチーズ入りフランスパンをつけながら食べられるよう、薄味になっております。

第一印象は私の予想とは若干異なり、ダンディなちょい悪親父が少年の顔をのぞかせたような、新酒らしいフレッシュな酸味と辛さをほのかに残し、ビターさは少し影をひそめ甘露とまではいかなくても、とろっとしたような甘みを出しておりました。

食事との相性は、ホタルイカだと、悪くはないですが、ダンディーさがひそめますね。庶民的な感じも悪くないです。



それ以外は、辛みや酸味が活きてくる感じで、特に豚肉と合わせると心地よいからさが鼻に抜けるようで、料理を重く感じさせません。



本当はラムか豚のスペアリブでやろうと思ってたんですがね。できればオレンジやプルーンのジャムを使って。
でも、普通のお肉しかなくって、ジャムがなかったから、つけた記憶があるプルーン酢を探したら、その前にプラム酢と書いてあったのが出てきたのでそれを使いました。もうちょっとしっかりコクをつけてもいいと思います。
たぶんプラム酢って言うのは、以前、プルーン酢と瓶に書いてあったものを開けたらコーヒー焼酎だったからです。



富山干し柿という、立派な柿のクリームチーズ入りてんぷら。
そのまま食べないともったいないような柿ですが、お料理に使わせてもらいました。

確か、似たようなものをどこかで食べた記憶があるんですが、
干し柿とクリームチーズは相性が良くて、天ぷらにしなくても、両方細かく刻んで会えるだけで美味しいのですが、天ぷらにするとさらにいい感じになります。
何故か、ちょっとナッツを思わせる味がするのです。



後日仕上げるビーフシチューの仕込みの材料を使ったおでんです。
玉ねぎをしっかり炒めているのでスープの色が濃いですが、味は薄くてそのままにこめます。その分、豆腐や大根にはスープを吸わせてあります。

スーパーで128円で売られていたチーズ入りのフランスパンを軽く焼いて、スープに着けながら食べるといい感じです。


小笹屋に最初伺ったとき、蔵人さんがいろんなお話をしてくださって、
今でこそ、酸味の利いた日本酒は人気がありますが、昔は良いとされてなかったんですかね?
酸味はダメだとか、言う人もいるけれど、家は酸味を大事にしているとおっしゃってました。
それ故か、いつものビターさが控えめだからか、19度もあっても呑み心地が軽く、気づいたら空っぽに。
今年も買いたくなるようなお酒でした。

小笹屋 竹鶴 大和雄町 無濾過 純米原酒(生酒)

米 広島県三原市大和町産雄町100%
精米歩合 65%
2012年醸造
アルコール度19度

小笹屋は蔵で試飲販売をしています。
また、2階に昔の家具や小物が展示してあります。

参考
http://www.takeharakankou.jp/guide/see/sakenoshiryokan.php
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