お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2014/02/14

神力 生もと 無濾過原酒85とビーフシチュー



去年、だんなちゃんと花見に行こうという話になった。
体が冷えそうだなぁ…と思っていたら、FBで千福のパック酒をそのまま燗酒にしている知り合いカップルを発見。
ああ、そうか、千福のカップ酒でそれをやればいいんだなと気づく。

でもおつまみはどうしよう。やっぱり和風か?と思ったが、寒いときって温かい汁ものが欲しくなる。
でも、汁物とお酒だと水分だらけ。
肴になる、温かい汁ものってないかなぁ…とかんがえた末、ビーフシチューと合わせてみた。
これが、ゆる~く温まったぬる燗と相性が良い。

ってことで、千福を呑みながらビーフシチューを食べようと、せっせこ下ごしらえ。
いつもは仕込みにブランデーを使うけど、日本酒を使って、あっさり目に仕上げる。



もう一品はウィンナーシュニッツェル。
要するに薄いとんかつ。
本来は仔牛のカツレツだけど、別にハムでも鶏でも、他の肉でもいいみたい。
この間、居酒屋で千福の熱燗を呑みながら串カツを食べたらおいしかったので。

ってことで、これを千福に合わせることに。

お酒は、純米酒にしようか、純米吟醸にしようか迷ったけど、思い切って 神力 生もと 無濾過原酒85というお酒を選択しました。

さて、千福というお酒のイメージなんですが、私の中ではオヤジ酒となっております。
勿論、テイストの違うのもあるんですが、竹鶴とは違って、オヤジが肉じゃがや焼き魚を食べながら、のんびりしているイメージ。

このお酒も、そこからそんなに遠からず。
米の風味がしっかりしていて、辛みと酸味が強く、日本酒らしい味で、でも、いつもの純米酒より、どこか洗練されているというのか、まろやかというのか、呑みやすさがある。
今回みたいな、しっかりとした料理に負けないぐらい、お酒の風味がそれぞれ立っているという感じがするんだけど、同時に、少しばらつきもあるという感じ。

上の内容をFacebookに書いたとき、すごくいいコメントをしてくださった方がいて、

85というのは、85%しか磨かないということですよね、しかも生もとということなので、チャレンジングなお酒ですね。
雑味と個性が紙一重のバランスなのだと思います(^-^)/

と仰っていた。

で、初めて、ああ、そうかと思ったことが。

私が住んでいるあたりのお酒は、どっちかって言うと柔らかいイメージのお酒が多くて、しっかりした辛口を好むような地方の方だと、物足りないとおっしゃる方が結構いるんだけど、
その中で千福は、割としっかりとしたガツン系のお酒を造ってきた蔵の一つだと思う。
と言っても、秋田や他の地方と同じではないけれど、
瀬戸内の中のオヤジ系というスタンスが良く出たお酒で、
美味しいと思っている日本酒を作ろうと考えたとき、
呑みやすさや、きれいさなどからアプローチする酒蔵もあるけど、千福は米らしさをしっかり残した、がっちり系のお酒でせめているんだろうというのが、あらわれた一本なのかもしれない。

なので、ビーフシチューやとんかつを安心してぶつけられるのかもなぁ。



で、そのビーフシチューと合わせると、何故か知らないけれど、なんとなく酒の味にまとまりが出るようなイメージが。
米の味と酸味がしっかり聞いているので、やっぱりとんかつとも馴染む。

ただ、どういうわけか、私の体にはちょっとヘビーらしく、味は悪くないけれど、たくさんは呑めなかった。

たぶん、私のアレルギーか何かと関係があるんだろうね。だんなちゃんは全く平気だから。

それでも、昔は口にするとひどい頭痛に悩まされていたけど、今は平気な時もあるから、
その頃に比べると格段に体に優しい酒になったのかもしれない。
その頃(2~3年前)から、味もより自分好みになったし。

料理を食べ終わった後、だんなちゃんはしばらく炙った一夜干しや、明日葉の胡麻和えと一緒にオヤジ酒をしていた。
ちょっとうらやましい。
今度呑むときは、そっちの路線で楽しむとしようかな。

神力 生もと 無濾過原酒85

米 神力
精米歩合 85%
アルコール度 19度
日本酒度 +5
酸度2.3

千福 株式会社三宅本店
公式サイトhttp://www.sempuku.co.jp/
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