お酒の話

呑んでいる最中に記憶が飛びますが、呑んだお酒の可能な限りの覚書きです。

日本酒をメインに、ビール、ワイン、泡盛を呑むことが多いです。

2014/04/16

春の目利き会



広島のホテルで13の蔵が集まり目利き会が行われました。
お酒関係の人のみということでしたが、酒屋さんのご案内があり、潜り込ませていただきました。

集まったのは誠鏡・幻(中尾醸造)老亀(小野酒造)、蓬莱鶴(原本店)、白鴻(盛川酒造)、美和桜、瑞冠(山岡酒造)、龍勢・宝寿(藤井酒造)、華鳩(榎酒造)、旭鳳、富久長(今田酒造)、西條鶴、賀茂金秀(金光酒造)、神雷(三輪酒造)。

どの蔵も美味しいお酒の蔵なので(その上好みの蔵ばかり)、今回頂いたものも勿論美味しかったのですが、個人的には中尾醸造、老亀、白鴻、美和桜、華鳩、神雷が、今年のお酒としては印象に残っております。

中尾醸造は安定の美味しさ、今年仕上がりが良い白鴻と神雷は夏に発売されるお酒を頂きましたが、これがまたうまい。華鳩は上向きな印象。老亀、美和桜はまだ早いので熟した頃をという話でしたが、それが既に予感できるような美味しさでした。


何故か酒造りがあれる年の白鴻は美味い。


先日、蔵開きでお世話になった神雷。夏のお酒もいい。


こちらも蔵開きにお邪魔した中尾醸造。
今年は特に好きな仕上がり。
日本酒らしさと呑みやすさのバランスが抜群で、にごり酒は甘ったるさがなく、かといって呑みにくさもなく、オーソドックスだけれど、それがいい。ひやでも燗でも美味しい。



人気の瑞冠。



しっかりした酒質の旭鳳



熟成した味わいが良い老亀


全体的な印象は、以前は「YK35」という、米は山田錦、酵母は普通の酵母の2倍の香りを出すきょうかい9号、精米歩合35まで高めたお酒が鑑評会で金賞を獲りやすいと言われていて人気があったようなのですが、山田錦が不足だからか、新政のように酸味が強いものや、ワインのようなものに流行りも変わってきたのか、酵母もお米も他の物が多かったですね。

特に4月の17日から、広島もみじ酵母で醸したお酒の品質保証制度が始まったからか、この会でも広嶋もみじ酵母が話題になっておりました。

県独自の新酵母なのですが、どんな酵母かというと「滑らか、軽快、フルーティー」だそうで、もう少し説明すると、県独自の酵母でりんごのような華やかな香りを出す広島吟醸酵母よりも香り控えめで食中酒向き、酸を出すタイプもあるので、今流行のタイプの酒質になりやすいようです。

お米も八反系や千本錦、千本錦と言った広島のお米や、雄町、千本錦の親である中生新千本などが目立っていました。

今年は他の県の蔵の方の話でも、酒造りが難しかったと言っておられましたが、広島のお酒は、ちょっと一杯楽しむのも、食中酒としても、これからどんどん期待できそうな予感です。
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