松江 川京

宍道湖七珍を食べさせてくれる川京。
人気もある上、狭い店なので予約を取るのが大変だけど、鰻のたたきや亀の手、スズキの奉書焼など、地酒と一緒に手軽な値段で楽しませてくれるお店です。


ただ、正直言って、今回はひどかったな。
お料理を作るタイミングに任せた出し方で、ただでさえ狭い席なのに、まだ他の物食べていて置けない状態で、次から次へと出そうとする。
おかげで、温かいものは冷めた状態。
店主自ら『冷めちゃってるじゃない』
と仰っていましたが、そういう出し方していますよね?と伝えたところ、困ったように知らんふり。

そのうち、席数より多く客を取ったのか、あとから来たお客さんが座れない状態で、詰めてくれというのは仕方がないですが、狭いうえに角っこで食べ難いったらありゃしない。
で、出てきたのが、楽しみにしていた奉書焼。これが水分でべっちょり。
皮は紙にくっついてはがれている状態。
これは奉書焼じゃないし、奉書蒸しですらない。
ウナギのたたきは美味しかったけれど、カニはちょっと水っぽい。
何を楽しみにこの店に来たのだか。

鰻のたたきは去年よりボリュームダウン。でも、これは材料費高騰なのに、値上げせずに頑張っておられるので仕方がありません。
相変わらずおいしかったです。

バイガイ、亀の手は美味しかった。特にバイガイは今まで食べたバイガイの中で一番いい感じ。
それとデザートのいちごもおいしかったのが印象に残っています。

七珍のコースには2種類あるのですが、高い方にはお刺身が付きます。良いですよ。
それでも、相変わらず日本酒は大満足。他ではあまり見ないお酒や、メニューにはないお酒もあって、そこには若女将縁の酒持田本店のしずく酒、千代むすびなどがスタンバイ。
夫のおすそ分けも含めて、この日いただいたのは、月山、誉池月の新酒、隠岐誉、國暉、金五郎、酒持田本店のしずく酒。
どれも好きな味だけど、あげるとしたら誉池月か、金五郎かな。金五郎は豊の秋の蔵の酒。
ふくらみはあるけれど、酸味があってスキっとしていたり(誉池月)、ピリッと辛さが効いていたり(金五郎)、呑みやすさも兼ね備えているところが、私がイメージする島根のお酒に近いからかも。
そんなこんなでお会計は2人で15000円だったかな。
3分の1はお酒の値段だね。
にしても、やっぱり去年が良かったのもあるけれど、今回の状態にはため息が。
それを察したのか、女将さんがお土産につきだしに出てきたホタルイカの干物を一袋くださったけれど、
女将さんの気持ちはわかるけれど、料理人には次の客、次の機会があるとしても、旅行客はそういう訳にはいかない。
値上げしないで頑張っているのだと思いますが、それなら、少し上げてでも、ちゃんとしたものを出してくれた方が嬉しいかな。
そういいつつも、今回がたまたまで、また去年と同じ味が楽しめるとしたら。。。と考えたら、松江に行ったら寄っちゃうんだろうな。
川京
住所: 島根県松江市末次本町65
電話: 0852-22-1312



