中国地域地酒呑み比べ祭り
連休最終日。台風が日本列島を縦断。この日は13時から『中国地域地酒呑み比べ祭り』があるっていうのに、なんてこった！
しかも、広島に最接近するのは午後から夕方にかけて。ひょっとして、台風も呑み比べ祭りに参加するん?
一時は、家でおとなしくしていようと思っていたんですが、
『そんなに気になるんなら行ってらっしゃい』とだんなちゃんに見送られ、ぴゅ～っと広島まで出かけて参りました。
海を渡る広島大橋は、ちょいとびくびくしながら乗っておりましたが、バスはゆっくり進み無事到着。
前売り券800円(当日1000円）のこの会は、以前貰った情報では28蔵のお酒が集まるとのことでしたが、実際には47蔵113本のお酒が集まったよう。蔵人さんも15蔵いらしておりました。
後は、入り口でもらったお猪口をもって、好きなお酒を注いでもらうだけ。
会場は上の写真よりもっと混雑しておりましたが、台風の影響もあるのか、混みすぎることもなく、お話しする余裕がある程度の賑わいでした。
さすがに全部のお酒は呑み切れないし、今回のお酒は市販されている物なので、知っている蔵は避けて、できるだけ普段呑まない蔵を中心に頂くことにしました。
写真に写っている蔵元さんは一部で、これより多くの方とお話をしたり、試飲させていただきましたが、あまり写真は残っておりませぬ。
試飲したお酒もいっぱいあるし、それらがとてもよくできていたので、全部を書いているときりがない。
ってことで、今回、一番印象に残った蔵、広島県の北部、庄原というところにある花酔酒造について。
全く頂いたことがなかったんですよ。なので純米からいただきましたが、庄原あたりの水は、広島の海側の軟水とは違ってもっと固い水なんですね。
そしてお米は八反錦。酵母はせとうち21号だと思います。
常温でいただくと、ふくらみが少し足りない感じ。酸味が結構強いですね。
でも、旨みもあるので、燗あがりしたり、寝かせておくといい塩梅になりそうな…と思ったら、
『あるにはあるんですよ、古酒が。持ってきてないんですが、小野酒造（老亀）の先代に、古酒を造るのを勧められたんです』
とのこと。
ショットで呑むには、たぶんピンとこないお酒なんだと思いますが、ロングで呑むなら、このタイプの開き切らない感じのお酒は、私には一口目より、二口目の方がおいしく感じられてくるので好みなんだと思います。
で、その純米吟醸。山田錦なのですが、うまい！過不足なく美味い。
物凄く個性が押してくるとか、そういうタイプの癖になるじゃなくて、なんか呑んじゃう。
広島県には酒蔵さんがいっぱいあって、たぶん、住んでいる間に全部の蔵を制覇すること自体、難しいのだと思いますが、それにしても、勉強不足を感じたし、嬉しい発見でした。
因みに花酔酒造のお酒はどこで買えるの?と伺ったところ、酒屋にないのは楽天にあるよとのことで探してみたら、楽天内にお店を持っておりました。
花酔酒造
http://www.rakuten.co.jp/hanayoi/
菱正宗の超辛口純米も面白いお酒。日本酒度＋１２と本当に辛いお酒なんですが、感じる辛さの種類(味?）が、他のお酒で感じる辛さとは異なる印象。
新幹線の広島駅の所にお店があるんだけど、確か持ち込みやすいように小さいサイズがあるといっていたから、今度、買ってきて、試しに蕎麦か何かと合わせてみようかな。
それにしても、実際に売られているお酒なので、飲食店で呑んだり、お家で呑んだりするのに参考になるので、このイベントは本当に有難かった。
しかも、中国地方というくくりで、岡山の酒、山口の酒、島根の酒、鳥取のお酒も味わえる。これが良い。
しかも、岡山の辻本店のように、いい塩梅で燗をつけられたらたまらない。
面白いお話もいっぱい伺えたし、勉強になるし、何より楽しかった。
おかげさまで、あれだけビビっていた広島大橋を渡るときも、帰りはほろ酔いで知らぬ間に通過。良い経験となりました。
因みに今回出品されていたお酒は次の通りです。
【広島県】
亀齢酒造、旭鳳酒造、八幡川酒造、中国酒造、酔心山根本店、久保田酒、三宅本店、盛川酒造、榎酒造、花酔酒造、小野酒造、中尾醸造、天寶一、山岡酒造、比婆美人酒造、江田島銘醸、金鉱酒造、相原酒造、藤井酒造、賀茂泉酒造、梅田酒造、柄酒造
【山口県】
村重酒造、酒井酒造、八百新酒造、中島屋酒造
【島根県】
簸上清酒、金鳳酒造、板倉酒造、若林酒造、李白酒造、隠岐酒造
【岡山県】
辻本店、菊池酒造、田中酒造場、三光正宗、板野酒造本店、丸本酒造、白菊酒造、利守酒造
【鳥取県】
千代むすび酒造、山根酒造場、久米桜酒造、稲田本店、大谷酒造、太田酒造、福羅酒造
