ところで、コーカサス共同館。ここには アゼルバイジャンとアルメニア、グルジアが入っております。いずれも旧ソ連から独立した国で、アゼルバイジャンはカスピ海に眠る石油と環境+チョウザメをテーマに、肥沃な土地のアルメニアは果物とブランデー+石文化の手作りタイル、同じく土地に恵まれたグルジアは500種類以上のぶどうを赤土でできた「クエブリ」と呼ばれるつぼに原料を入れ、地中に埋めて発酵させて造ったワインを主に展示しておりました。
が、私には展示よりどっちかって〜と食べ物の方が印象に残っております。万博で最初に食べたソフトクリームの薔薇ソフトでしょ、上のコーカサスシチュー、でもって、コーカサスヨーグルト。ワインは飲んでないんだけど、コーカサス地方というのは長寿でも有名らしく、パビの看板には大きく『健康と長寿』と書いてあります。(が、パビ自体はそんな感じはあんまりしないんだけどね)。でも、長寿っていうのは本当で、特にグルジアの人たちの長寿の秘訣はワインとヨーグルトにあるといわれております。私もコーカサスヨーグルトを食べたんだけど、味は忘れちゃいました。
ところで、もう一つこのパビで印象的だった話。テレビで見たんですが、アルメニアとアゼルバイジャンは中が悪くて、このパビのアテンダントさんはそれぞれ家族に相手の国の人とは仲良くしないでと言われたようで、実際、最初は関わらないようにしていたらしいのですが、一緒に仕事をしている間に徐々に打ち解けてゆき、そして大事な友達となったよう。『万博がなければ相手のことを理解することはなかった』みたいなことを言っていたと思った。
他の参加国の人もそれぞれ、いろんな国に対していろいろな感情を持つと思うけど、それでも万博というのは平和な空間だったんだなぁと思いました。